ちょいちょいヘッドライトの記事を書いてる気がしますが、今回は以前交換したヘッドライトバルブが切れたので交換します。このバルブは約15000kmで切れました。高効率ハロゲンバルブは明るさはそこそこですが、やはり寿命が短いのが難点ですね。
純正の3割増ぐらいの光量で3分の1の寿命は正直物足りないので、今回は…と言うか、性懲りもなくまたLEDバルブを試してみることにしました。
以前試してみたLEDは明るいものの配光が悪く、やはりセローとLEDは相性が悪いよな~と思いながら早々にハロゲンに戻したのですが、今回はどうでしょうか…。
購入したのはクロライトの「ADW01-H4」です。このLEDバルブの特徴は
・オフ車に多い小型のカットレンズ向けに設計された配光
・小型化しつつも冷却効率に優れたボディ
・ハイビーム時にロービームも点灯して暗い山道もサポート
このように、オフ車向けに作られたLEDバルブです。
セローに取り付けられた動画をツイッターで見かけて、今のバルブが切れたら買おうかなーと狙っていました。
ちなみにお値段は7000円ほど。
取り付け
付属の説明書を見ながら作業に取り掛かります。取り付けまでの写真は以前の使い回しもあります。
※自分のセローはアドベンチャースクリーンが付いているのと、なるべく手を入れやすくするために通常よりも色々外しています。とりあえずスクリーンを外します。スクリーン→プラス×4
フロントフェンダー裏のボルト4本を外し、2箇所の突起からも引き抜いてフェンダーを外します。フェンダー裏ボルト→10mm×4
アドベンチャースクリーン下側にあるバンドも緩めます。バンド→マイナスもしくは7mm(左右)
上側のボルト2本を外し、ヘッドライトの固定ボルトも外します。
アッパーブラケットボルト→10mm×2(左右)ライト固定ボルト→ヘックス5mm(左右)
これでヘッドライトバルブにアクセスできます。スクリーンのステーとヘッドライトは同時に動かした方がやりやすいです。
コネクターを引き抜きます。
防水のゴムキャップも外します。割りと固いので、全体を満遍なくずらす感じです。
あとは固定金具を外せばバルブを取り外せるのですが…手が当たって金具でスポンジに穴を開けてしまいました。防水兼光漏れのスポンジだと思いますが、経年劣化なのかスカスカになっていました。
接着剤とテープで塞いでおきました。多分大丈夫でしょう(雑)
取り外したバルブ。ロー側のフィラメントが切れて、中でカラカラしてます。
ハロゲンバルブとLEDバルブの比較。ファンの部分が大きくてちょっと心配になります…。
ここからLEDバルブの取り付けです。先に台座だけ固定するタイプなので、あらかじめ取り外しておきます。台座だけ回すと外せます。
金具で台座だけ固定しました。
防水カバーも取り付けました。台座の部分が少しキツめですが、しっかり奥まで被せられました。
ロー側を上にして、バルブ本体をしっかり押し込みながら入れます。
この時にまた回転させてバルブを水平にするのですが、ストッパーが無いので大体の位置で合わせておきました。
※コメントで教えていただいたのですが、上下発光式のLEDはそこまでバルブの角度にシビアにならなくても良いそうです。
コネクターも繋いで点灯チェック。お!ってなるぐらい明るいです。これは期待できそう。
あとは配線処理です。少しわかりにくいですが、1度コネクターを外してクラッチケーブルの裏側に通しました。
ヘッドライトなど諸々取り付け、もう一度配線のチェック。このLEDコントローラーは熱を持つらしいので、風通しの良い場所に。ハンドルを左右に切っても特に干渉はせず、かと言ってギチギチでもない程度に固定しました。
奥には赤いファンも見えます。ファン近くの配線は特に触っていませんが、干渉しないように注意です。
走行する前に光軸も調整します。光軸はライト下のプラスネジを時計回りに締めると上がり、反時計回りに緩めると下がります。
ハロゲンと比べると高めになっていたので、緩めて下げます。何回転ぐらい緩めたかは分かりませんが、結構下げました。
この時にLEDバルブが大きいと干渉して光軸が下がらない事もあるらしいのですが、どこにも干渉する事はありませんでした。
※又聞きの話になりますが、セロー250ファイナルエディションはライト裏の作りが少し違うようです。他の形式よりスペースが狭いらしく、取り付けたものの光軸調整ができないと言った話も聞いたことがあるので、その点はご留意いただきたいです。
走行インプレいきなり夜に乗るのはちょっと不安なので、明るいうちから…。とは言え、日中の薄暗い林道でも既に明るさを感じます。
外観はこんな感じ。ロービーム時は上側だけ光りますが、くっきり半分って程ではないです。上6割下4割って印象です。
色合いは真っ白とまではいかないですが白いです。ふわっとした黄色いハロゲンも好きですが、このキリッとした現代的な雰囲気も気に入りました。
それとファンの音ですが、信号待ち中にシールドを上げて顔を近付けなければほぼ聞こえません。
良い感じに暗くなってきました。LEDの本領発揮と言わんばかりの明るさです。
日中の薄暗い林道やトンネルでも明るさを感じていたので、夜間走行でも抜群に明るいです。配光も横方向に広く、ムラも無いのでとても見やすいです。
せっかくなので、以前使っていた2種類のバルブと比較してみます。
※これから比較写真を載せますが、実際の見え方と写真では差があります。出来るだけ近い角度で撮っていますが、あくまで参考程度でお願いします!
まずはM&Hマツシマのバイクビーム(高効率ハロゲン)から。
写真の順番はロービーム→ハイビーム→外から見たロービームです。・光量
純正よりかは明るいですが、やはりオフ車なりの光量です。夜道では心許ない光量で、街灯が無いと補助ライトが欲しくなります。
・配光
真ん中を中心に満遍なく照らす感じで見やすいです。ただし横の広がりは控えめで、形としてはやや縦長の丸って感じです。
・ハイビーム
綺麗に奥を照らしてくれるので、山道なんかでは意外と頼りになります。横の広がりは控えめなままです。
続いて、以前使っていたデイトナのLED/プレシャスレイZ(4500K)・光量
ハロゲンより3割増ぐらいで明るいです。夜間走行もそこまで不安にはなりません。
・配光
かなりムラがあります。左右は明るいものの真ん中が暗く、自分は見辛いうえに対向車にも迷惑が掛かってしまいます。例えるなら凹のような照らし方です。
・ハイビーム
すごい上向きです。見辛いとまではいきませんが、手前がやや暗く感じます。
そしてクロライトのADW01-H4です。・光量
めっちゃ明るいです。純正ハロゲンの倍ぐらい…かは分かりませんが、そう思えるぐらい明るいです。これなら夜間の走行も怖くありません。
・配光
ハロゲンに近い自然な配光で、そこに横の広がりが足されているのでとても見やすいです。1番手前の左右が若干欠けていますが、その奥が明るいのでほとんど気になりません。形としては扇って感じです。
・ハイビーム
ロービームも同時に点灯するため、ハイロー切り替えと言うよりもう二回り大きいライトが追加される感じでとても見やすいです。
ただし純粋な遠くの照らし方は、ハロゲンとそこまで差は無さそうです。
高効率ハロゲン→プレシャスレイ→クロライトを続けて載せておきます。総評としては
光量:ADW01>>プレシャスレイ>>高効率>純正
配光:ADW01>高効率=純正>プレシャスレイ
ハイビーム:ADW01>高効率=純正>プレシャスレイ
このような印象となりました。
セローのライトとLEDバルブは相性の良し悪しがありますが、ADW01は光量・配光ともにバッチリです。後は寿命次第ですが、とても良い買い物ができました。
追記
転倒した後の修理中に気がついたのですが、バルブが微妙に回転していました。
おそらくクラッチケーブルの裏側に配線を回したのが原因となった可能性が高いです。
転倒した際にクラッチレバーホルダーが回転し、クラッチケーブルが突っ張り、その時に配線も引っかかってしまったんだと思います。
とてもシンプルな事ですが、転倒したショックからか頭が回っていませんでしたw
とりあえず取り回しを変えたので、もう大丈夫だと思います。
またクロライトさんからコメントを頂いたので、そちらも合わせて読んでいただければと思います。