セローの車高、もといシート高を上げたくてトリッカーのリンクプレート(コネクティングロッド、テンションロッドetc)を取り付けました。
リンクプレートと言うのはスイングアームとリンク部分を繋ぐ2枚のプレートで、下の写真の「3C5」と書かれた部品です。
あまり詳しいことは分かりませんが、このプレートを短くすると車高が上がり、プレートを長くすると車高が下がるらしいです。
また短くすると若干リアサスが硬くなり、長くすると柔らかくなるらしいです。
そして今回用意したトリッカー用のプレート(5XT-2217F-01)。
このプレートをセローに取り付けると約10mm車高が上がります。
逆にトリッカーにセローのプレートを取り付けると下がるみたいです。
XT250Xは分かりませんでした。
20~30mm上がるDRCなどの社外品と比べると控えめな数値ですが、2枚で1500円とかなり安く入手できます。ちなみに社外品は5500円ぐらいします。
また車高を上げるとサイドスタンドを出した時の傾きが大きくなってしまいます。
場合によってはサイドスタンドの延長が必要になりますが、10mmぐらいだったらそのままでも大丈夫でしょう!多分!
では取り付けです。リンクを掃除した時の記事も合わせて読んでいただけると分かりやすいと思います。
とりあえず車体をジャッキアップします。
プレートのボルトを抜くとスイングアームが垂れ下がるため、タイヤを吊っておきます。テンションを掛けすぎるとボルトが抜けにくくなるので、ほんとに軽く支える程度でOKです。
この簡易タイプのタイダウンベルトはホームセンターで300円ぐらいで売っているので、1本持っておくと便利ですよ。
プレートの2本のボルトナットを外します。全て17mmですが、写真左の裏側は狭いので工具によっては入らないかも知れません。
外す順番はどちらでも良いと思いますが、プレートが垂れ下がるので先にスイングアーム側を外しました。
ナット側はワッシャーが入ってますので注意!
こちらが外したリンクプレートとボルトナットです。同じ部品ですが向きを揃えておきましょう。
セロー用(3C5)とトリッカー用(5XT)の比較です。
適当に並べただけですがトリッカー用のほうが若干短いです。
ボルトナットを掃除、グリスアップしてから取り付けます。
もし錆や固着が見られる場合はリンク部分をまるまるメンテナンスしたほうが良いので、不安な方はメンテ前提でバラしたついでにプレート交換をするのがおすすめです。
またプレートを短くするとスイングアームの垂れ角が大きくなるので、そのままではおそらくボルトが入りません。
先程のベルトをほんの少しだけ緩めてスイングアームの角度を調整するとスムーズに入ります。
あとは規定トルクで締め付けて作業完了です。初心者向けの作業とまでは言えませんが、比較的楽な作業なので40分ほどで終わりました。
見た目とか乗ってみての感想
まずは見た目から
側に立つと少しだけ車高が上がった...と言うよりも、リアキャリア後端が手前にある感じがしました。ですが慣れたらすぐ分からなくなりそうです。
あと比較用に撮ってなかったので大体同じアングルの写真にしましたが、どっちが交換後か分かりますか?
正解は1枚目が交換後の写真です。ちょっとだけスイングアームの垂れ角が大きくなったように見えますが、きっちり水平に撮ったわけではないので微妙かも。
ちょっと心配だったサイドスタンドを出した時の傾きですが、いつもより傾いてる気がする程度で問題ありませんでした。
サイドスタンドは社外品を買うにしろ加工依頼をするにしろ1万円ぐらいするので、とりあえず一安心です。
跨ってみた感想
セローのシート高は830mmです。そこに純正ハイシート30mmとリンクプレート10mmを足すと単純計算で870mmになります。
私は180cm60kgなのですが、両足べったりから両足べったりになりました!変わってません!
またリアサスが少し硬くなるらしいですが、跨っただけでは変化はありませんでした。
乗ってみた感想
視点が上がった...気がする。正直あまり分かりません。
また操作感についてですが、いつもより少し旋回性が増しました。
リアが若干軽くなったと言うか、フロントの設置感が増したので倒した後に奥の方でギュッと曲がりやすくなった感じです。擬音ですみません。
そして意外なことに、乗り心地が良くなりました。しかもこの変化が1番感じ取れるぐらいです。
めっちゃ良くなった!って程ではないですが、細かいコツコツ感が減って好感触です。
まとめ
10mmだけなので純粋な高さはあまり変わりませんでしたが、乗り心地が良くなったのが意外な収穫でした。
部品代が安く作業も簡単なほうなので、おすすめのカスタムです!