こんにちは。伊藤です。
前回気になったスロットルのジョリジョリ感ですが、そのままにしておくのも嫌なのでケーブルを交換することにしました。
今回の作業はメンテ中級者の方が見ていると思うので、ちょっと端折り気味です。
とりあえず左右のカバーと小物入れの蓋を外しました。
タンクを外します。
外すと言ってもずらすだけなので、カプラー等はそのままです。
タンクを持ち上げ、半回転させてシートレールに置きます。ゴムブッシュの上に載っているので、若干張り付いていました。
燃料ホースがタンク下でとぐろを巻いているので、正面→右→後方と半回転させました。
エンジンを真上から見下ろすと、左後方にスロットルボディがあります。
セローは2本引きなので、左の低いナットが引き側で右の高ナットが戻り側です。
位置を確認できたので、次はハンドル側のケーブルを外します。
ケーブルの取り回しも確認しておきます。メーターとトップブリッジの間から入り、フレーム右側に付けられたフックを経由し、小物入れの内側に入ります。
そこから真っ直ぐにスロットルボディに繋がります。
ここは年式によって違うので、実車を確認したほうが良いと思います。ちなみにこのセローは2014年モデルです。
ケーブルの入れ替えは出来るだけ同時に行いたいので、邪魔になりそうなメーターと小物入れをずらします。
小物入れは右側のボルトを外し、前側は緩めるだけで大丈夫でした。
新しいケーブルを入れていきます。
用意したのは純正のスロットルケーブル(3C5-26302-10)。3700円ぐらいでした。
ワイヤーをハンドル側に維持しながら、元のケーブルと同じ場所に入れていきます。新品は柔らかいので、スルスルと入っていきます。
スロットルボディまで通しました。作業しやすいかと思い、出来るだけ手前まで出しておきました。
外す前に、ワイヤーの遊び幅を見ておきます。
ちょっと分かりにくいですが、aの幅は11.5mmでした。ここは新車時から触っていないので、新しいケーブルも同じ幅に調整しておきます。
先に戻り側、長いナットのケーブルを外します。
一見ダブルナットのように見えますが、上のナットは六角スペーサーです。ミラーアダプターみたいな形のやつ。
下のナットはステーに引っかかっているだけなので、スペーサーを緩めればそのまま隙間が空きます。
ステーからケーブルを外したら、スロットルボディのタイコを外します。
ハンドル側と要領は同じですが、とても狭く奥まっています。L字のピックツールや細いドライバーが無いと厳しいかも知れません。
引き側は上のナットが固定用、ステーを挟んで下のナットが遊び調整用なので、戻り側と同じく上のナットを緩めて外します。
タイコは戻り側より更に奥まっているのでなかなか大変でした。
ここまで来たら元のケーブルをハンドル側から引き抜きます。
スロットルボディをある程度綺麗にし、新しいケーブルを取り付けました。
どちらのケーブルも、下のナットをステーに引っ掛けてからタイコを取り付け、上のナットを締めて固定しました。
簡単そうに書いていますが、引き側のタイコを付けるのがかなり大変でして、指が攣るかと思いました。
それと下側のナットは引っかかっているだけなので、締める前に座りが良くなるように微調整した方が良いと思います。
後は取り回しをもう一度確認してから、元に戻して作業完了です。タイコに苦戦したので2時間ぐらい掛かりました。ひぃ~。
乗ってみた感想ジョリジョリ感が無くなったのは勿論、スロットルが軽く回るようになりました。
引くのも戻るのも軽く、巡航中も若干楽になった気がします。
遊びの量もちょうどよく、ハンドルを左右に切っても回転数に変化はありません。
初めてやる作業でしたが、上手く出来たようで一安心です。
外したケーブルの状態も確認しておきます。
ハンドル側はタイコ、ワイヤー共に問題なし。強いて言うなら、引き側のプラスチック部分が削れてるぐらい。
スロットルボディ側は…
戻り側のケーブルにほつれが出来ていました。
戻り側なのでこれが原因かは不明ですが、やはり交換して正解でした。
約10万kmノーメンテでこれなので、ちゃんと注油しておけばもっと長持ちしたかも知れません。
クラッチケーブルもそろそろ交換しようかな。