雪です。寒いです。軟弱者な自分はあまりバイクに乗れません。なので適当にメンテをして気を紛らわせてます。
今回はフロントブレーキキャリパーを掃除しました。
キャリパーを取り外す前に、キャリパー本体の黒いボルト(スライドピン)2本を緩めておきます。固定されていないと力が入れにくいためです。
次にフォークにキャリパーを取り付けているボルト2本を外します。どちらも12mmです。
ブレーキホースを固定しているボルトも外します。8mmです。
これでキャリパーがフリーになりました。作業中にホースが突っ張るのは良くないので、適当にスタンドの上に載せておきます。
スライドピンを取り外すと
パッドが付いてるキャリパーサポート(左)
ピストンとホースの付いてるキャリパー本体(右)
に分離できます。掃除をサボってたのでまぁまぁ汚いですね。
肝心のスライドピンも...めっちゃ錆びてる!
上側は磨けば落ちそうな錆でしたが、下側は酷い凸凹でした。
ちなみに左がフォーク取り付けボルトで右がスライドピンです。
と言うのが先日の事で、作業は中断して部品を注文しました。ついでにスライドピンの入るブーツも注文しましたが、スライドピンが560円にブーツが320円とどちらも微妙に高い...。ちゃんとメンテしてれば防げたので、自業自得ですけどね。
品番はスライドピン(5JW-25914-10) ブーツ(4TT-25937-00)です。もちろん1個です!
気を取り直して掃除していきます。まずはパッドとサポートから綺麗にしていきます。寒くて水を使うのが面倒だったので、パーツクリーナーとブラシでゴシゴシするだけですけどね。
ブーツを取り外してからスライドピンが入る穴も掃除して、シリコングリスを割り箸につけて塗っておきました。新しいブーツの中にもグリスを塗ります。
ブーツを取り外すときは適当に引っこ抜けましたが、新しい物をハメる時はパークリで滑りやすくしてやると上手くいきました。
ついでにパッドの残量も確認。そう言えばフロントのパッドって交換した事無いよな~と思っていたのですが、品番を調べるとやはり純正品でした。
使用限度0.8mmに対して2.5mmぐらいあったので、残量的にはまだまだ大丈夫...。現在8万キロを超えているので、15万キロぐらい持ちそうですw
キャリパー本体も掃除します(写真は掃除後)ピストンをナイロンブラシやウエスで綺麗にしてメタルラバースプレーを塗り、ピストンを引っ込めてから本体を掃除しました。
ピストンは回しながら掃除するので、こういうキャリパーピストンツールが必須です。たしか用品店で2000円ぐらいでした。
おおむね綺麗になったらグリスアップしつつ組み付けです。グリスを塗る箇所はパッドの裏側/側面とスライドピンです。使ったグリスは3種類。左から
・CCIメタルラバースプレー
ほぼピストン用。スプレータイプなので使いやすく、ホコリも呼びにくい。
・スレッドコンパウンド
パッドとサポート部分など金属同士の固着防止に。
・シリコングリス
スライドピンの潤滑・保護用に。正直これ1本でもカバーできます。
ピストンは先程済ませているのでまずはパッドの裏面から。ピストンが当たる部分とサポートが当たる部分に薄くスレッドコンパウンドを塗っておきました。どちらも当たる部分に跡が残っているので分かりやすいです。左のサポート側はパッドとシム(薄い金属の板)の間にも薄く塗っておきます。
側面はこんな感じでパッドが動くところに塗っておきます。パッド表面に付かないように、薄くでOKです!
先程スライドピンが入る穴にシリコングリスを入れたのも見えますね。
肝心のスライドピンですが、ネジ山にはスレッドコンパウンドを、その先のピン部分にはシリコングリスを塗っておきました。写真は使い回しです。
あとは組み立てて完成です。ピストンを戻しているので、レバーを何度か握りピストンを出しておきましょう。
軽く走った感想ですが、ブレーキの効きとタッチが良くなった...気がします!