99%舗装路

主にセロー250(DG17J)を整備した時に更新されるブログ。不定期更新です。

セロー250のアドベンチャースクリーンの修理

足の痛みも多少マシになってきたので、そろそろセローを直していくかな~って事でまずは現状確認。

ちなみに小さいクレバスで左側に転けました。

Fフェンダーは擦り傷ぐらい。おまけに元から傷がいってたのでそのまま。

 

ハンドガードはちょっと痛そうな感じ。

転けた時に下側に結構ズレていたので、これが無かったらもっとダメージが大きかったかも知れません。

ここは気になったら交換しようかな…。ハンドガードって左右別々で売ってくれたら良いのになぁ。

 

ステップとペダルは傷だけで、折れた曲がったも無し。

まだ記事にすらしてないサイドスタンドプレートは安物なんですけど、これも傷だけで意外と頑丈でした。

 

下側のチェーンガードは若干内側に曲がってしまいました。

 

微妙にチェーンと当たった跡があったので、スイングアーム側の取り付け部分を裏から叩いて修正しました。

 

曲がりやすいし戻しやすいのですが、何回もやってると捥げてしまいそうです。

それとアクスルシャフトのナットが若干削れてしまったので、次にタイヤを外す時に交換予定です。

 

あとはミラーとか外装の小傷は省略…。

そして今回1番ダメージが大きかったのがこれ。

アドベンチャースクリーンが結構ガッツリいきました。

 

ステーも左側が押される形でぐんにゃりしてます。

このアドベンチャースクリーンって新品で20000円ちょっと、スクリーンだけでも10000円します。中古品でも14000円前後と8000円前後ほど。

程度の良い中古品もなかなか出てこないし、まずは自分で直してみるか~と言うわけで、今回はタイトル通りアドベンチャースクリーンの修理です。

 

とりあえずステーから直します。

もしかしてズレてるだけかも?と思い1度脱着しましたが、やはり歪んでいます。

メーター上のバーが傾いているのは確実として、他の部分はと言うと…

ライト上のバーは接地した跡があるものの、ほぼ衝撃は加わってないし歪みも無し。

 

スタックバーの横は無傷ですが、スタックバーとステーが当たっています。

スタックバー自体は歪んでませんでした。

 

やはりスクリーン越しにメーター上のバーが押されて、そこから全体が右手前側に歪んでいる様です。

 

つまり直すのもここから始めます。まぁ直すって言っても

ひたすらプラハンで叩く!叩く!叩く!それだけです。

 

ビフォー

 

アフター

おぉ…意外と戻りました。まだ微妙に歪んでる気もしますが、どうせ元には戻せないので90点ぐらいで妥協します。

 

スタックバー横は叩きにくかったので、当て木をして叩く!叩く!叩く!

ビフォー

 

アフター

う~ん、ほぼ変わりませんでした。

もう何を目指せば良いのか分からないので妥協します。

 

続いてスクリーンの修理。

左の取付穴から左側がかなり傷だらけで、1番深いところは傷どころか抉れてます。

割れとかヒビはありませんが、多少は変形もしてそうです…。

 

この傷を消すのに耐水ペーパーとコンパウンドを用意しました。

荒めのヤスリで削って傷を均す→番手を上げて磨き傷を均す→番手を上げて……と言った感じで徐々に傷を細かくしていき、仕上げにコンパウンドで磨くって方法です。

 

傷の深さによって番手は変わりますが、今回は結構ガッツリいったので240番から削っていきます。削るときはなるべく縦横斜めに満遍なく、かつ円を描かないようにすると良いらしいです。

240番で30分ほど削ったところ。

1番深い抉れはさすがに無理ですが、おおむね綺麗に均せました。

この段階ではまだまだ磨き傷だらけで曇っているので、ほんとに綺麗になるのかちょっと不安になります…。

 

続いて400番と800番で削ります。

30分ほど削ると若干透明っぽくなったような気がします。

 

1200番と2000番でまた30分ほど削ります。

明らかに透明に近づいてきたものの、まだまだ磨き傷だらけです。

 

次はコンパウンドを使うのですが、疲れて指がピクピクしてきたので翌日に持ち越し。

それと、この手の作業をするときはマスキングテープ等で綺麗な部分を保護するらしいのですが、境界線がくっきりしそうなので今回は保護無しでやってます。

 

翌日。磨き傷をコンパウンドで綺麗にしていきます。

コンパウンドはちょっと臭いので、しっかり換気したほうが良いです。

まずは細目から。綺麗な柔らかいウエスにつけてひたすら磨きます!

ここからはスクリーン全体を磨いていき、極力境界線を作らないようにします。

 

磨くこと1時間弱…

まだ曇っているものの、かなり透明になりました。

1番深い抉れはそのままですが、他の傷はもう分かりません。

 

次に中細で磨きます。

 

30分ほど磨くとかなり綺麗になりました。もう透明と言っても良いほどです…!

 

最後に極細で仕上げます。

 

縁が若干甘いものの、ほとんど綺麗になりました。

このスクリーンはそもそも小傷が入っていて85点ぐらいの物だったので、少なくとも80点までは綺麗になったと思います。

 

最後にステーに取り付けて終了です。

ビフォー

 

アフター

こうやって見比べると、かなり綺麗になりましたね。

スクリーンもステーもまだ微妙に傷とか歪みはありますが、一応完成です。

後は乗った時に気になったら直せば良いでしょう。

 

いや~一時はなかなかの出費になるかと思いましたが、意外と直って良かったです。

セローの頑丈さを改めて知ることになりました。