99%舗装路

主にセロー250(DG17J)を整備した時に更新されるブログ。不定期更新です。

セロー250の前後スプロケとチェーンを交換

こんにちは!伊藤です!今回はセローの前後スプロケットとチェーンを交換します。

用意した物はこちら。純正Fスプロケット→5XT-17460-00

ロックワッシャー→90215-23265

ナット→90179-18552

Rスプロケット→isaの48丁

チェーン(128L)→EKの428ZVX

セローのRスプロケはダンパー付きで高いのですが、3点セットだとまぁぼちぼちな値段になります。Fスプロケはダンパー付きが良かったので、別で購入しました。

ロックワッシャーは必ず新品を使う必要があります。ナットは間違えて買いました。

 

使った工具必要なサイズは8/10/12/19/22/30mmで、後はマイナスの貫通ドライバーやプライヤー類も使いました。

 

作業開始。とりあえず邪魔なカバー3つを外します。Fスプロケカバー→10mm×3 チェーンガード上→8mm×2 チェーンガード下→10mm×2

 

Fスプロケは緩み止めのためにワッシャーの爪が2枚折られているので、マイナス貫通ドライバーとハンマーで叩いて起こします。

 

2枚とも起こせたら、30mmのデカナットを外します。かなり硬く締まっているので、ギアを1速に入れ、なおかつリアブレーキを踏みながら緩めます。

 

外せました。今回は400mmのスピンナーハンドルで割りとすんなり緩みました。

以前、初めて自分でやった時はビクともしなかったので、インパクトドライバーを借りて外しました。

締め付けトルクもさることながら、リアブレーキを踏みながらだと力が入れにくいので、誰かに踏んでおいてもらうかインパクトを使ったほうが良いと思います。

 

後はリアホイールアクスルシャフトを少し緩めてチェーンをたるませたら、Fスプロケが取り外せます。新旧比較。42000km使った割りに減ってないな~と思っていましたが、やはり新しい物と比べると減っていました。

ちなみに取り外したのはDRC製。見てわかる通り消音ダンパー無しの物を使っていましたが、やっぱり音が気になったので今回は純正を選びました。

リアアクスル→ボルト22/ナット19mm

 

ぱぱっと掃除してから、Fスプロケを取り付けます。ワッシャーは必ず新品に。間違えて買っちゃったナットも新品にしました。

裏表ですが、ワッシャーは若干起きてる方が外側で、ナットは平たい方が外側です。

 

チェーンを張ってリアアクスルを締めてから、1速+リアブレーキで本締めします。

ただこのやり方は二度手間になるので、先にRスプロケとチェーンを交換してからでもOKです。規定トルクで本締めしたら、ワッシャーの爪を折り曲げます。ウォーターポンププライヤーを使うと楽にできます。

 

2枚とも綺麗にナットに沿う場合もありますが、今回は1枚が中途半端になっちゃいました。まぁだいたい曲げられたので大丈夫です。

 

次にチェーンを外します。自分はクリップタイプを使っているので、カシメタイプと比べると楽ちんです。クリップを引き抜いてから、軽圧入されているプレートをマイナスドライバーでこじって外すだけです。

 

外したチェーンは2万キロ弱しか使っていないので勿体ない気はしますが、今回は前後スプロケを交換するのでチェーンも交換します。

基本的にこの3点はセットで交換するのが推奨されていますが、自分はチェーンだけ交換しても別に良いんじゃないかな~と思っています。

 

次にホイールを取り外し、Rスプロケを交換します。汚いのはさて置き、Rスプロケは12mm×6個のナットで留まっています。このナットを緩めれば良いだけなのですが…。

 

6本のうち4本は普通に緩んだものの、1本はスタッドボルトごと外れてしまい、もう1本は緩めても締めても空回りするようになってしまいました。

どうにも、前回自分で作業した時に締めすぎていたようです。「誰かのせいにしたいが自分の顔しか思い浮かばない」ってやつです。

 

バーナーで熱しても駄目、プライヤーで引っ張り上げながら回しても駄目、グラインダーでナットのロック部分を削っても駄目、全部合わせても駄目…。

もうお手上げだ~とバイク屋さんに電話しようかと思いましたが、最後にスプロケを引っ張り上げながら回すと、微かな手応えと共にナットが回りました。なんとか外せました…。いやーほんと、嬉しくて腰が抜けるかと思いました。良かった良かった。

 

 

外したボルトナットの状態。空回りしていた所は、ナットのネジ山が綺麗に削れていました。回せたのが不思議なくらいです。

 

スタッドボルトごと外れた所は錆が酷く、これが噛み込んでしまったようです。

 

何事もなく外せた所も酷い状態なので、スタッドボルトも全部交換します。

 

スタッドボルトリムーバーと言う気の利いた工具もありますが、1番ポピュラーなダブルナットで外してみます。やり方は調べてね。

 

ぼちぼち固着していましたが、このやり方で外せました。

 

ネジ山を一部削ってしまいナットが掛からなくなったボルトも、プライヤーで外すことができました。

 

スタッドボルトを6本とも外しました。ホイール側のネジ山に異常は見られませんでした。

 

新しいスタッドボルトを取り付けます。

実はこんな事もあろうかと、新しいスタッドボルトとナットは予め用意してありました。スタッドボルト→90116-08010 ロックナット→95607-08100

 

スタッドボルトは高さで管理するらしいので、外す前に測っておきました。ちょっと分かりにくいですが、手持ちの定規では大体28.5~29mmでした。

 

ネジ山が長いほうがホイール側なので、写真では右がホイール側です。

 

中強度のネジロックを塗ってから、ダブルナットで高さが合うまで締め込みました。

トルクレンチは使っておらず、セローのオイルドレンボルトと同じぐらいの締め付け加減でした。

 

さすがに疲れたので一旦休憩します…。スプロケセットを買った時の緩衝材が良い感じの座布団として活躍しました。

 

休憩を挟んでから、新旧Rスプロケ比較。こちらは同じ物を購入。Fスプロケ同様、ぼちぼち減ってました。

 

ナットも新品にし、対角線上に締めていきます。3回ぐらいトルクレンチの値を変えて徐々に締め、最後は規定トルクで問題なく締められました。

前回も規定トルクで締めたのですが、その時はロックナットを3回ぐらい使いまわしていたので、おそらくそれが原因だったんだと思います。

マニュアルには書いてありませんが、ここのロックナットは毎回交換したほうが良さそうです。

 

リアホイールを軽く取り付けたら、チェーンを取り付けます。外した物と同じくクリップタイプに。前後スプロケが純正と同じF15-R48なので、リンク数は128です。

 

付属のグリスをピンとOリングに塗ってから通して、

 

プレートをウォーターポンププライヤーで軽圧入し、クリップで止めれば完成です。

クリップの向きは、閉じている方がチェーンが回転する前側で、面取りされている方が外側になります。

 

最後にチェーンの張りを調整します。マニュアルによると振れ幅40~45mmが設定値なので、スネイルカムで調整します。自分はいつもサイドスタンドを立てて調整するのと、リアサスをできるだけ縮めた状態で調整しています。

最初はスネイルカムの位置を5.1にしましたが、若干緩い気がしたので5.2にしました。

 

400kmぐらい乗った感想発進やギアチェンジでクラッチを繋いだ時に、交換前よりスムーズに力が伝わる感じになりました。

低回転からスロットルを開けた時も同じで、全体的にマイルドになった気がします。

チェーンの音も小さくなり、特に取り回しでFスプロケからカコカコ鳴ってたのがほぼ無音になりました。やっぱり消音ダンパーって効果あるんですね。

このダンパーが抵抗になるかも知れないと思っていましたが、全然そんな感じはありませんでした。

それと今回は分かりませんでしたが、前回Rスプロケを純正から軽量な社外品にした時はその軽さを体感出来たので、このisaのスプロケはおすすめです。

 

色々ありましたが、無事に交換できて良かったです。