セロー乗りのブログを見てるとたまに出てくるリアリンク関係の記事。
「1万キロに1回グリスアップ」など見かけるとおり、セローのリアリンク周りはあまり評判が良くありません。
私の場合は納車されて1年くらいはよく林道に行ってたのもあり、実は一度スイングアームのブッシュだかシャフトだかが焼き付きを起こしてキーキー鳴ってたんですね。
これが結構な音なのでバイク屋さんにお願いして清掃、及び部品交換をしてもらいました。
なので新車から全くもってノーメンテと言うわけではないのですが、それ以降実に5万キロも触っていません...。
林道にもほぼ行かなくなったし特に不具合も無いし良いかなと思ってたのですが、流石に怖くなったので今回初チャレンジしました。
結果としては心配していたほど酷くはなく、むしろ距離の割りにはかなり綺麗でした。
しかし一部破損が見られたので、やはり定期的なメンテナンスは大事なんだと思い知らされました。
詳しくは続きから。
作業時間:約3時間
作業難易度:難しくは無いけど清掃とグリスアップが大変
使った工具
300mmのスピンナハンドル/ラチェット/トルクレンチ(1/2)
ソケット→10/14/17/19mm/エクステンションバー(150mm)
メガネレンチ→17/22mm
あれば良かったな~って工具
ストレートタイプの17mmのメガネレンチ
3/8のトルクレンチ
取り外しジャッキアップ前に高トルクで締まっているボルトナットは少し緩めておきます。
どちらも手持ちの300mmのスピンナハンドルで緩みましたが、未整備の場合は固着してるかも。
ついでにチェーンカバーとかも外しておきましょう。
スイングアーム→ボルトナット17mm リアアクスル→ボルト22mmナット19mm
ホイールを外したらマットガードの2本とブレーキホースのガイドも外します。どちらも10mmです。
リンクプレートのボルトナット2本を外し、プレートを取り外します。スイングアームがの重みでボルトが抜きにくいので、支えながら外しましょう。
プレートのボルト2本はあまり高トルクの場所ではありませんが、スイングアーム側は工具が入りづらいです。
ソケットはまず無理なのでメガネレンチ、出来ればストレートタイプがおすすめです。
リンクプレート→ボルトナット17mm
基礎的なことですが、部品を外したらこんな感じで揃えておきましょう。
ボルト側にワッシャーが無かったので少し焦りましたが、マニュアルを見たらそもそも無いのですね。
汚いですね。次はリアサス下部とフレーム側のボルトを外します。
少し奥まっているので、工具によっては入りにくいかも。それとリアサス下部の取り付けボルトなのですが、頭が低くて少し舐めてしまいました...。
リアサス下部→ボルト17mmナット14mm フレーム側→ボルトナット17mm
これでリアリンク、緩めておいたスイングアームも外せました。
ここまで撮影しつつで1時間。思ったより楽でしたが、ここからの清掃が大変でした。本当に綺麗にしようとするとキリが無いので、大体綺麗になれば良いと思います。
清掃&グリスアップ外見がめちゃくちゃ汚かったので、カラッカラのサビッサビだと覚悟していましたが、拍子抜けするぐらい綺麗でした。グリスもしっかり付いてましたし。
以前バイク屋さんでしてもらった整備が良かったのですね。流石プロです。
本当はカラーだけじゃなくてブッシュカバーも外した方が良いのでしょうが、無理にこじって傷付けるのも嫌なのでカラーだけにしてます。
ほんのり付いてた錆びも液体コンパウンドで軽く磨けば簡単に落ちましたし、5万キロノーメンテを考えればかなり良い状態だと思います。
なんて安心していたのですが
スイングアームのブッシュが少し欠けていました。悲しい。
このブッシュはベアリング化する方もいらっしゃいますが、どちらにしろ圧入とかまでに手を出すのは怖いので、近々プロに見てもらうとします。
幸いなことにまだ表面の外側だけなので、これを早期発見できただけでも今回のメンテナンスをした甲斐があります。
取り付け気を取り直してグリスアップしつつ組み立てです。
マニュアル指定はヤマハのモリブデングリスなのですが、そこまで変わらないと思いホムセンによくある蛇腹のモリブデングリスを塗っておきました。
って言うかグリスが途中で無くなったのでそれしか用意できませんでした。準備はちゃんとしないと駄目ですね。
ここ以降は逆の手順ですが、一つだけ注意点があります。
スイングアームは必ずチェーンを通してから取り付けましょう。リアサス下部とエンジン側にリンクを取り付けました。
プレートを付ける前にトルクレンチで締めるのですが、私は1/2のトルクレンチにアダプターを使って3/8のソケットを使ってます。
この状態だと長くなってしまうため、半分知恵の輪のようになり手こずってしまいました。良い子はちゃんとサイズの合ったトルクレンチを使いましょう。
あとはプレートをつければリンク周りは完成です。めっちゃ綺麗になりましたね。
プレートは先にスイングアーム側にボルトを通して、膝でスイングアームを上下させながら位置を探りました。
それとここもトルクレンチが使いにくい場所でした。さっきとは逆でエクステンションを使いながら締めましょう。
プレートを規定トルクで締めても微妙に隙間ができるし動くのですが、これはそういう設計らしいので大丈夫です。その分少しグリスは多めに塗っておきましょう。
ホイール取り付けは簡単なので省きます。
「グリスアップしたら乗り心地が向上した!」なんて場合もあるらしいのですが、元の状態が良かったので乗った感じは同じでした。
気になってた部分を掃除できたのでスッキリしたものの、新たな問題を発見してしまいました。続く。