前回の続き。
最寄り駅は高塚駅。
ヤマハコミュニケーションプラザのある御厨駅からは在来線で1時間弱でした。駅にある地図にもスズキ歴史館が載っています。
住宅地を抜けると、左に大きなSマークが見えます。スズキの本社です。地下道に入ると案内表示板があるので、それに従って進みます。
地上に上がるとすぐにスズキ歴史館に到着です。建物は大きいですが、ヤマハと比べると地味ですね。
ちなみに駅から徒歩10分ぐらいでした。
中に入るとこんな感じ。スズキを代表するカタナの右側に受付があります。
入館料は掛かりませんが、予約が必要です。それとモニターに注意事項が流れているので、そっちも見る必要があります。
1階は展示物が少なめ…と言うより、受付や物産コーナーに展示されているって感じでした。それでも往年のレースマシンやラリーマシンが多く展示されていて、かなり絞ったんだろうな~と思いました。
コインロッカーに荷物を預け、2階に上がります。スズキのものづくりと題された通り、このフロアでは企画から発売までの流れをじっくり見ることができます。
企画資料から車両開発は勿論のこと、クラッシュテストを行った実車まで展示されているので見応えたっぷりです。
このフロアで感心したのが、デザイン開発のこれ。粘土で作られるクレイモデルは何となく知っていたのですが、鏡を使って時間と労力を節約するのは頭良いな~。
感心するポイントが地味ですが、こういう小さい発見が面白いです。
車だけでなく、バイクの開発も展示されています。しれっとリカージョンがいました。発表された時は話題になっていた気がします。
もちろん実車を見るのは初めて。かっこいいなー。
生産ラインの模型も展示されています。かなり大掛かりな展示物ですが、驚くことに稼働します。
各ラインにボタンがあり、それを押すと映像解説とともに生産ラインが稼働して間近で見ることができます。
工場としては当たり前の光景なのでしょうが、初めて見ると迫力がありますね。
左奥にはミニシアターがありました。ちょっと混んでたので見てませんけどね。
生産ラインを抜けると、スズキのグローバル化や世界の工場が展示されています。工場や会社がある国が紹介されていて、ちょっとした社会の勉強になりました。
その奥には浜松(遠洲地方)の歴史や浜松基地の展示がありました。
さっきのグローバル化とは対象的に、スズキが地域も大切にしているのが分かります。
続いて3階へ。
ここからはまさにスズキ歴史館と言った内容で、100年分の歴史が詰まっています。小さい物から大きい物まで、織機が多数展示されています。
ボタンを押すと解説映像が流れる展示物も多く、それを見ているだけでもあっと言う間に時間が経ってしまいます。
スズキ初の原動機付き自転車、パワーフリー号…の改良型のダイヤモンドフリー号。
当時は自転車の補助用エンジンだったので、本当に原動機付き自転車だったんですねぇ。
そのパワーフリー号を始めとした、戦後すぐに登場したバイクと車たち。
当時の新聞や宣伝映像も展示されていて、良い雰囲気が作られていました。
フロンテ360SS。かっこいいのに可愛い!
この車両はハイウェイをかっ飛ばしたテスト車輌で、その解説映像も見られます。
展示車両はまだまだあります。アルトの開発秘話が大きなスクリーンで流れていたり、壁一面にびっしり新聞記事が貼られていたりと、とにかく密度がすごいです。
この辺りからグッと現代っぽくなりました。中には所有者から寄贈された車両もあり、当時の車検ステッカーがそのままなのも良い味が出ています。
最後の写真はなぜかセニアカーでした…。現在の物と比べるとびっくりするぐらいシンプルです。
スズキ歴史館、展示物が多いのに加え、映像解説も多かったので結局2時間ちょっと楽しめました。外観と1階が地味なので正直舐めてましたが、その分2階3階が見応えたっぷりです。
今回は見ませんでしたが、ミニシアターではもっとしっかりした映像解説も流れていたので、時間のある方はぜひ。