前回フォークオイルを交換してから約2.5万キロ走ったので、今回はフォークオイルを交換しました。
特にオイル漏れも滲みもしてないので、オイル交換のみです。
それと以前から気になっていたフロントの動きを少し抑えたいため、油面も変えてみました。
油面調整については詳しくないのですが、
油面を上げる→空気量が減り減衰力の立ち上がりが早く(硬く)なる
油面を下げる→その逆で奥のほうが柔らかくなる
こんな感じで概ね合ってる......はず。
普段の動きはあまり変わらず、フロントフォークが大きく沈み込んだときの感触が変わるんだと思います。多分。
今回用意した消耗品と工具です。・サスペンションオイルG-15
ヤマルーブを使いましたが、粘度さえ合ってれば大体どこのメーカーでもOKです。大体2000円ぐらい。
・ヤマハ純正ガスケット(240-23114-00)
フォークトップキャップのOリングです。
毎回交換ですが、前回交換しなくても支障は無かったので1回ぐらいは再利用しても良いかも。2枚で660円でした。
・オイル処理箱
2Lも容量があれば十分です。400円ぐらい。
・フォークオイルゲージ
油面を測る工具です。割り箸や物差しなんかでも代用できますが、今回は調整もしたいので購入しました。2000円ぐらい。
使った工具サイズは7/8/10/12/17/19mmとプラス/マイナスドライバー
大まかな流れとしては、各種ボルト緩める→ジャッキアップ→タイヤとフォーク外す→オイル抜く→オイル注入→組み付けって感じです。
ジャッキアップ前に各種ボルトを緩めていきます。
まずはアクスルシャフトのボルトを緩めて、ブレーキキャリパーは取り外します。
アクスル→ボルト17/ナット19mm キャリパー→12mm×2
ホースガイドも外したら、ホースに負荷がかからないように置いときます。
ホースガイド→8mm×2
フォーク関連のボルトを緩める前に、フォークの突き出し量を測っておきます。特に変更してない場合は突き出し量0のままです。
次にアッパーブラケット→トップキャップの順番でボルトを緩めます。緩めるだけでOKです。アッパーブラケット→10mm×2 トップキャップ→19mm
ロアーブラケットのボルトを緩めます。私の場合は12mmでしたが、フォグランプステーをつける時にボルトを交換したかも...。
それとアドベンチャースクリーンをつけている方はバンドも緩めます。このバンドは引っかかりやすいので、外れる寸前までしっかり緩めます。
マイナスドライバー、もしくは7mmです。
ここまで緩めたらジャッキアップしてフロントタイヤを取り外します。
ダウンフェンダーのボルト4本を外します。ダウンフェンダー→10mm×4
アッパー/ロアーブラケットのボルトを更に緩めて、フォークを取り外します。外れると言っても、するする抜ける場合もあれば固着してる場合もあります。今回は比較的簡単に抜けました。
アドベンチャースクリーンを装着していると傷防止のシールが貼ってあるので、それにも注意しましょう。
プラスネジで固定されているフォークブーツを外して、ストローク部分を綺麗なウエスで掃除しておきます。
ダストシールもチェックしておきます。特にひび割れも無く綺麗な状態でした。
トップキャップを外します。キャップが外れるとスプリングが飛び出してくる可能性があるので、フォークをできるだけ伸ばす方向に持ちながら外します。
キャップを外してもオイルは抜かずに、そろ~っとパーツを抜いていきます。
大きめの受け皿があるならぶちまけても良いのですが、スプリングは結構長いので無難にゆっくり抜くのがおすすめです。
上からスペーサー→ワッシャー→スプリングの順番に入っています。綺麗な新聞紙などの上に順番に並べておきます。
処理箱にオイルを排出し、フォークをゆっくりストロークさせて出来るだけオイルを抜きます。新品と比べると汚れているものの、意外と綺麗でした。前回交換した時も似た感じだったので、交換サイクルは概ね合ってそう。
ちなみに劣化が進むとかなり臭くなるらしいです。
ストロークさせた後は逆さまに置いてオイルを抜きます。自分は30分ぐらい放置しておきました。
適当に置いてありますが、フックで釣ったり何かで挟んで倒れないようにしましょう。
前回使用したオイルの残りがあったので、フラッシングしてみました。効果があるかはわかりません。
スペーサーやスプリングをパーツクリーナーで綺麗にしておきます。
ついでにスプリングの長さも測っておきました。使用限度が472mmなのに対して480mmあるので、まだまだ問題ありませんね。
キャップのOリングも交換。取り付け前にフォークオイルを薄く塗っておきました。
大体抜けたと思うので、フォークオイルを入れていきます。今回は油面を上げるため、とりあえず400ccぐらい入れます。
規定量は385ccなのですが、どちらにしろ油面で合わせるのでちょっと多めに入れるのがおすすめです。オイルを入れたらエア抜きのためにゆっくりストロークさせます。
ストロークさせた時にポコポコッとした音とともに泡が浮いてくれば、エアが抜けてる証拠です。適当にストロークさせたらまた放置。
その間にオイルゲージツールをセットしておきます。油面の規定値はフォーク上端から125mmですが、今回は少し硬くさせたいので118mmにしました。
油面を上げるのは5mm~10mmから始めると良いらしいので、間を取ってみました。
フォークとツールを極力水平にして、油面を調整します。400ccだと足りなかったのですが、適当に足したら随分と入れすぎたみたいです。420ccぐらいで良さそうです。
後は逆の手順で組み付けていきます。
スプリング→ワッシャー→スペーサー→キャップの順にゆっくり入れて、キャップを仮締めしておきます。
水抜き穴が外側になるようにフォークブーツを入れます。
高さは後から調整するため、バンドは軽く締めるだけでOKです。
フォークが大体の高さまで入ったら、ロアーブラケットとアッパーブラケットを軽く締めます。とりあえずインナーチューブが回らないぐらい締まってれば大丈夫です。
インナーチューブとアウターチューブは別々に回るので、最初はちょっと焦るかも。
突き出し量を合わせたら、規定トルクで本締めを行います。
順番は外したときと逆で、ロアーブラケット→トップキャップ→アッパーブラケットです。
ダウンフェンダー、フォークブーツ、スクリーンのバンドを締めます。
アクスルシャフトをグリスアップしてから、フロントホイールを取り付けます。
車体をジャッキから下ろし、アクスルシャフトとブレーキキャリパー、ホースガイドを規定トルクで締め付けて完了です。
最後にブレーキを握ってパッドとディスクを接触させておきましょう!乗る前にフォークを伸縮させるとキシキシ音がする場合もありますが、乗っているとすぐに鳴らなくなります。
乗った感想
オイル交換の効果は特に無いものの、油面を上げたからか沈みすぎが少しだけマシになりました。ほんとに少しだけです。
適当に走ってる分には変わりませんが、フォークが奥まで沈んだ時に少しだけ硬くなった気がします。何かパーツをつけてこれなら寂しいですが、フォークオイル交換のついででこの効果なので概ね良しです。
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