前回からの続きです。
Z-7もお気に入りなのですが、それ以上に気に入ってるのがこちら。何の変哲もないシールドに見えますが、これは
フォトクロミックシールド
と言う優れもの。調光シールドと呼ばれることも。
紫外線に反応して色が変わるもので、サングラスなんかでも採用されている機能です。
そこそこ大きな用品店だとサンプルが置いてあるので、見かけた事がある人もいるかも知れませんね。
新品のインプレはたまに見かけますが、今回は3年3万キロ使ったインプレをお伝えできればと思います。
透過率が分かれば1番良いのですが、そんな気の利いた機械は持っていません。
と言うわけでお花を用意しました。この日は7月下旬の真っ昼間。天気は快晴。
最高気温は37度にもなり、この時間はバイクに乗る気にすらなりません。
これから左半分はシールド越し、右半分はそのままの写真を並べていきます。
ただし実際の見え方とは違うので、あくまで参考程度でお願いします。
暗所からサッと取り出した時の濃さ。
すでに黒いような、黄色っぽいような色になっています。
すぐに色が濃くなってきました。
上から光が当たっているからか、この時は若干ムラっぽくなってしまいました。
1番濃くなりました。ここまで1分ほど。
色味は黒に若干紫が混ざった感じになります。
1分ほど日陰に入ると、また薄くなります。
ついでなので、暗くなってからも撮ってみました。
写真では分かりにくいですが、ほんの僅かに黄色っぽい色が着いています。
ここまでの写真をひっくるめての感想。
まず日中の見え方ですが、スモークの濃さ、色、どちらも見やすいです。
1番明るい時間帯だとスモークの濃さが少し足りない時もありますが、不満になる程ではありません。
おまけに曇りの時には薄くなります。空模様が変わっても勝手に調整してくれるので、かなり便利です。
それと今回は真夏でしたが、気温が低いほうが色が濃くなります。じゃあ冬に検証しなよって話ですが、買ったのがこの時期でしたので…。
スモークの色は黒に少し紫が混ざった色味になります。
純粋な黒ではありませんが、見やすい色だと思います。
夜の見え方もおおむね良好です。
クリアと比べると僅かに黄色っぽい色が着いてますが、街灯がない夜道でも問題ないレベルです。
保管方法について。
このシールドは暗所での保管が推奨…と言うか、指定されています。
自分は適当な段ボール箱に入れて、なおかつ布を被せて保管していました。
洗う時は絶対に乾拭きせず、ぬるま湯で汚れを浮かしてから指の腹で撫でるように洗っていました。洗剤は使っていません。
さて肝心の耐久性について。
あくまで記憶の中での比較ですが、はっきり言って劣化してます。
例えば0がクリアで1~5がスモークの濃さとすると
新品が0~5
現在が0.5~4
ぐらい劣化しています。
昼間はもっと濃く、色味もほとんど黒だった気がします。
夜は夜でしっかりとクリアになっていたし、買った当初はクリアシールドと間違えないように保管していたほどでした。
今は夜だけ乗るならクリアシールドを使っています。
と言うわけで劣化しているのは事実ですが、それでもこのシールドは超が付くほどお気に入りです。
スモークの濃さが調整されるのは、1度使うと手放せないほど快適です。
日中だけなら普通のスモークで良いのですが、適当にバイクを走らせているとついつい遅くなってしまいます。
「今日は暗くなる前に帰るはずだったのに…」なんて思いながら太陽を見送る事もよくあったので、そんな時でも視界を気にしなくて良いのは運転にゆとりが持てます。
インナーバイザー付きのヘルメットでも良くない?と思われるかも知れませんが、まぁそれはそれです。
総評としてましては、シールドとしては高いけど非常におすすめです。
3年3万キロ使ってもまだまだ問題なく使える耐久性はあるので、メーカーが推奨するヘルメット3年スパンは使えると思います。
純正品は販売終了していました。