↑先日のメンテで発覚したブッシュの破損ですが、結局自分で交換することにしました。
色々調べているとブッシュからベアリング化されてる方が多い...と言うよりも、ブッシュ交換の情報がほとんど出てこず、大半がベアリング化の情報でした。
なので私のセローもベアリング化しました。
確かに乗り心地は少し良くなりましたが、大掛かりな作業をした割りには正直なところ微妙だと思います。
今回はいつも以上に素人作業なので、あくまで参考程度にしてください。
詳細は続きにて
用意した物・ニードルベアリング(HK1816LL)×4個
スイングアームに入るベアリング。片側2個なので4個必要です。モノタロウで4個1300円ぐらいでした。
・ブッシュ(90386-18099)2個
カバーとして加工する純正のブッシュ。
片方が駄目になっていたので予備もいれて2個用意しましたが、外すときに破損する可能性があるので、どちらにしろ用意したほうが良いと思います。
webikeで2個1200円ぐらい。
・M8×285mmの長ボルト
3/8のソケットを使って圧入するのでM8を使います。ホムセンで入手可。
・M8のボルトとワッシャー
圧入に使うもの。ブッシュ挿入部の内径が約25mmなのでワッシャーは30mm以上でやや厚みがあるものを用意しましょう。こちらもホムセンで入手可。
スイングアームを外すとこまでは前回と被るので割愛。これが問題のブッシュです。
調べると分かるのですが、このブッシュは反対側から叩き出すのが1番手っ取り早いらしいので、エクステンションバーとハンマーで叩きました。
もちろん圧入されているので、なかなか出てきません。
ブッシュとのかかりが甘いと内側を削ってしまうので、結局14mmのソケットとスピンナーハンドルで叩くとすんなり出てきました。工具を痛めるから良くないけどね。
グリスを塗ったベアリングを圧入していきます。リンク部分のベアリングがモリブデン指定だったので、ここも同じグリスを使いました。
ベアリングの外形が24mmなので、それより僅かに小さいソケットを使って圧入していきます。私の場合は手持ちのアストロの17mmが良い感じの大きさでした。
これがベアリングとほぼ同じ大きさだと一緒に圧入されてしまうので、そこだけ注意が必要です。
1個目のベアリングを圧入しすぎると奥の段差で引っかかってしまいます。
どちらにしろ2個目のベアリングと一緒に圧入できるので、大体1~2cm圧入できればOKです。2個目のベアリングは大体5mmぐらい奥まで圧入します。反対側も同じ要領で。
左右とも圧入できたら、純正ブッシュを加工したカバーを入れます。
全長を6mmにカットし内径をほんの少し広げるのですが、今回はこれに1番時間がかかりました。のこぎりでやや長めにカットしてからヤスリで微調整したのですが、なかなかの硬さで大変でした。
内径はベアリングとカラーの密着性より劣れば良いだけなので、多分1mmも削ってないと思います。電動工具があればかなり楽に加工できるはずです。
あとは逆の手順で組み付けて完了です。なかなか大変で、3時間近く掛かってしまいました...。
未舗装路込みで300kmほど走ってみての感想
・跨ってみるとサスが沈むのも伸びるのも少し早くなった感じ。
・細かい凹凸を乗り越えるのがスムーズになった。特にダートでよく分かる。
・ちょっとした段差になるぐらいだと変化なし。
凹んでるマンホールとか減速帯を乗り越えたときの感触は以前のまま。
感覚的なことなので表現するのが難しいですが、まとめると
・リンク部分だけで受けられる程度の小さい凹凸には良く動くようになった。
・リアサスも動くぐらいのギャップに対してはそのまま。
3000円で出来るカスタムとしては効果はあるけど、それなりに時間がかかる作業には見合ってないと思います。
リンクのグリスアップのついでになら試してみる価値はありますが、当日までにブッシュを加工しておくのがおすすめです。
あとは気になる耐久性ですが、1年ぐらい経って覚えてたらまた報告します。前後テクニクスにしたいなぁ...。
追記
2年2万キロ乗ったのでメンテナンスしました。